タイトルを読んで私のブログ記事を読みにきてくださった方々、ありがとうございます。
当ブログの管理人、スノウです。
今回はアクアリウムをやっている方につきまとう悩み、水質の改善がテーマになります。
私は、SONOアクアプランツファームさんの「SONOメソッド」というやり方で、ボトルアクアリウムを1年以上維持管理することができています。(SONOメソッドについての詳細は後述します)
私のブログでは高価な機材や高度な知識、高度な技術がなくても、
NOフィルター(ろ過そうち)、NOエアレーション(ぶくぶく)、NO CO2(二酸化炭素)の状態をキープできるということを、私自身のアクアリウム体験を通して発信しています。
ご興味のある方はもちろん、そんな馬鹿な!?と思った方も一度記事を読んでいただいてよろしければ感想をいただけると嬉しいです。
と、たいそうなことを書きましたが、私自身もタイトルから分かる通り、水質の悪化に悩まされておりました。
以前のように、緑や白く濁ったりバタバタと全ての生体が★になるわけでもなく、
エビだけが長く生きられないボトルアクアリウム
という目に見えない水質の悪化に悩まされました。
水質の悪化は早めに手を打たないと致命的になることもあります。
しかし、0からやり直しの必要がある状態(いわゆるリセット)か、というとそこまでの状態には至っていない。
では、どうやって水質を改善するのか。
この水質改善に至るまでの思考過程や分析を含めて記事にします。
この記事の結論は、
1 水質をチェックして現状を把握する。 2 改善はゆっくりと時間をかけて行う。
になります。エビを飼っている方はもちろん、そうでない方もご興味があれば読み進めてください。
ボトルアクアリウムのルール
はじめに断っておきますが、この記事は水質改善について答えを出す、という類のものではありません。あくまでも私の環境の場合の水質改善のやり方になります。
水質の状態は、似通っていたとしても環境や育てている方が違えば、全く同じ水質ということはありません。ネット上には水質を改善させるための、数多の答え(のようなもの)が出回っており、すぐに改善の方法ややり方の最適解、いわゆる答えに飛びつきたくなりますが、
まずはじめにするべきは、
現状の把握と分析です。
ここをおろそかにして、ネットや他人からの答えに片っ端から飛びついていると、問題改善を目指して最短を突き進んでいたはずだったのに、ものすごい遠回りをすることになります。
これはなにもアクアリウムに限ったことではありませんが。
また、私のボトルアクアリウムは、CO2なし、エアレーション(ぶくぶく)なし、フィルター(ろ過装置)なしという非常識とも言える特殊なやり方、SONOメソッドボトルアクアリウムのルールで1年以上運用しています。詳しくは過去記事をご覧ください。
エビはとても繊細な生き物
そもそもエビは本当に繊細な生き物です。まずは、最初の水合わせを慎重にやらなければ、エビお迎えからわずか1、2日で★になりますし、水換えの際も、温度の急激な変化や水質の急激な変化で★になってしまいます。
また、エビは急激な変化に対応できない、その兆候としてよく現れるのが脱皮です。脱皮=悪いことではないのですが、頻繁に脱皮を繰り返している場合は、自分の行動を振り返った方がいいでしょう。
下の一つでも心当たりがある場合は要注意です。
1 換水のし過ぎによる水質の急激な変化
⇨換水の量を減らして、急激な水質の変化を避けましょう。
2 換水の際の急激な温度変化
⇨手で触って温度を確かめ、温度差を少なくしましょう。必ずしも厳密である必要はありません。
3 化学薬品による急激な水質の変化
⇨水質の変化は、ゆっくりと慎重に時間をかけて行いましょう。
現状の把握と分析
まずはなぜエビだけが生きられないのか、その現状を把握することにしました。初めはphが酸性よりになっているのではないかを疑って、ph試薬を試してみることにしました。
初めのうちは、pHだけを測る試薬を使っていました。
調べてみると案の定、酸性寄りに傾いていました。
これはまずい・・・ということで、3分の1の換水と水槽の底の洗浄を1週間おきに行いました。
(今思えば、この対策は急激な水質の変化を及ぼすので、頻繁に換水や洗浄をするのは有効とは言えない。)
しかし・・・。
pHが基準内に改善しているのに、やはりエビだけが★になっている状態が続く。
さらに、一時的に改善しても2〜3日ですぐに酸性よりに傾いてしまう。
一向に改善の気配は見えませんでした。
うちのアクアリウムは目に見えない微生物(バクテリア)たちが、頑張ってろ過をしてくれているわけですから水を変えたところで、環境が変わらない限り水質は改善されない。
当たり前のことですがそれに気付かされました。
これはおそらく単に水だけの原因じゃないなと。
もうわからんけど、徹底的に全部測るしかない!
と思い、テトラのテスト6in1を購入しました。
先にビフォーアフターの結果からお見せします。
比較すれば一目瞭然なのですが、ここに辿り着くまでが大変でした。
まず、それぞれの項目が何が何だかわからない!!
と思った人。
安心して下さい。私もph程度しか理解していません(^^)。
この写真から分かる結論は、総硬度の低さです(軟水化している)。
今思えば、貝類であるレッドラムズホーンも以前に比べて繁殖力が弱くなったような気がします。彼らの丈夫な貝殻を作るのに必要なカルシウムなどのミネラルが足りていないのかも知れません(あくまでも推測です)。
この写真では、総硬度の値が緑の状態から赤色に変化しているのが分かります。
また牡蠣殻を入れるまでは、この時よりもpHが酸性寄りに傾いている時もありました。
水道水が原因かも知れないので水道水も測ってみると、バッチリ基準以内。
もちろん水道水をそのまま入れているわけではなく、テトラのアクアセイフで飼育水に適した水(カルキ抜き・重金属無害化)にしております。
カルキ抜きの方法は日光にあてて数日放置する等、様々ありますが、私はこのアクアセイフを使用してから問題となったことはありません。しかもボトルアクアリウムの場合、わずか数滴ですぐに入れられる状態になるのでおすすめです。
結局化学薬品を使ってるじゃないか!と思った方もいるかも知れませんが、そもそも水道水は自然界には存在しないものです。水道水を使う以上、カルキや重金属を除去するために使うのはやむを得ないと考えています。日光に当てたところで完全に除去される保証も時間も私にはないもので・・・。
ちなみに、水道水をそのまま飼育用に使用すると繊細な生き物は⭐︎になります。初心者の方はお気をつけて。
原因判明。対策をどうするか?
(既に牡蠣殻という答えは出ていますがお付き合い下さい)
分析が終わり原因は分かってあとは対策をどうするか、になります。この対策が重要です。
水質改善の方法を検索すると、出るわ出るわ。もはやどれが正しいのかわからない。その環境や原因によって、やるべき対策は変わってきます。
調べに調べて、何をしたらいいのか混乱しがちですが、私の場合ここで原点に立ち返って分析を続けました。
エビやメダカなどの生体を、実験のように使い捨てるようなことだけはしたくないから。
以下が対策決定までの分析です。
ボトルアクアリウムでは、換水や薬による水質改善では即効性があるが、長持ちしない。
↓
そもそも水換えや掃除でも解決しないのだから、求められているのは別の要因の改善。
↓
うちのボトルアクアリウムは、目に見えないバクテリアたちがろ過の役割を担っているので、バクテリア達の環境を整えて自浄作用をあげるしかない。
↓
そしてそれは急激ではなくゆっくりと行う必要がある。エビが★になるから。
↓
以上のことから、牡蠣殻を試してみることに辿り着きました。
牡蠣はよく海や川での水質改善でも取り上げられるほど活躍しており、すごいのはその殻でも効果があると言うこと。
当然ですが、アクアリウム用品のうち水質改善の方法の一つとしても牡蠣殻は存在しています。
さらに驚いたのが、水質が酸性寄りの時は殻が溶け出して中性寄りになり、それ以上アルカリ性に傾くことはない。という特殊な効果。
実に素晴らしい。
控えめに言ってあなたは神か。
いえ、カミではなくカキです。
牡蠣殻にもいろいろありますが、近くのホームセンターで売っていたのはこちらの商品。
このままだとボトルアクアリウムでは多すぎるので、キッチン排水溝ネットをDIYして半分くらいの牡蠣を入れました。
設置後、すぐに効果は現れました。
なんということでしょう。今まで★になっていたエビ達が・・・激増しました(笑)。
よっぽど環境が良かったのでしょうか。ヒーターで温かくした(25〜30℃くらい)のがよかったのかな?去年もヒーター入れてる時が爆増してた気も。
(2022/3/11追記:現在は牡蠣殻ネット一つで運用しています。)
終わりに
と言うわけで、牡蠣殻のおかげで、
エビだけがいないアクアリウム問題が解決しました。
むしろ、エビが増えすぎるぐらい増えてしまいました(笑)。
牡蠣は地球を救う、そんな日も近いかも知れないとマジで思いました。
それではまた!
SONOさんのアクアリウムも載っています。参考までに。
コメント