ミニマリストこそ防災グッズにこだわれ【被災した経験】

fear おうち時間
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台風10号が沖縄の南で、過去最大級に発達しています。沖縄や九州地方の人は不安な日々を送られていることと思います。かくいう私自身はというと、東日本大震災で実家が被災し、必死に生きる家族や被災された人々の様子を見たり、話を聞いたりして、防災とは何かを真剣に考えるようになりました。

そして不安を解消したく、防災グッズなるものを買ってみようと、妻と相談し、防災グッズを買うようになりました。しかし、防災グッズをいざ買ってみると、当然ですが使う機会がない。

そのうちいつの間にか賞味期限がきて、水や食糧を捨てる羽目に。

これって必要なこととは言え、もったいない・・・何かいい方法はないものか。

そしてたどり着いた答えが、なるべく普段と変わらない生活を送れるようにすればいいのでは、でした。今では、電気・ガス・水道などのライフラインが止まっても、最低でも3日は生き延びれらるように普段から備えることができています。昨年の台風の時も停電に遭いましたが、必要以上に不安にならず生活することができました。

なおかつ、私は無駄なものをとにかく持ちたくないので、例え防災グッズであっても持つものは必要最小限にしたい!ということでミニマリスト目線から記事にしてみました。

この記事を読んで欲しい人

この記事は、

・ミニマリストを目指したがゆえに、災害に弱くなってしまった人

・度重なる災害に怯えてしまい、ニュースを見るたび不安になってしまう人

・災害などへの不安から防災グッズを買いあさり、どこにしまったか忘れてしまう人

・もはや防災グッズなど不要。何か起きてから考えるタイプの人

・まだ、災害等にあったことがなく何を準備したらいいのか分からない人

に読んでいただき、少しでも不安を取り除くことができればいいなと思っています。

防災に対する考え方

日本に住む以上、災害から完全に逃れることはできません。

海や川に近づけば、津波や台風などによる水害の被害。

山に近づけば、土砂崩れなどの土砂災害。

平地なら大丈夫かというと、人が多く住む平地では、一度災害が起これば買い占めなどによる品不足。

また、どこに住んでいても何らかの原因でライフラインの一部または全てが失われる可能性はゼロではありません。

私の防災に対する考え方は、必要に以上に怯えたり、不安になってパニックを引き起こさないように備えること、そして自宅が無事な場合は避難所ではなく、自宅で被災生活を送れること、になります。コロナ感染のリスクを考えれば、不特定多数の人が集まる避難所は避けたいところです。

また、私自身は結構心配性で、どちらかと言えばパニックになりやすい性格です。

その不安からネットショッピングで衝動的に防災グッズをポチポチしてしまったり、被災したときにもなけなしの3万円を友人から回ってきたよく分からないNPO法人に募金してしまったり、と結構失敗しています。

なぜこのような失敗をしてしまうのか。

ズバリ、パニックになって冷静な判断力を失っているからです。ちなみにこれはFACT FULNESSでいうところの焦り本能に支配された状態で、この状態に陥ると詐欺などの被害に遭いやすい非常に危険な状態とも言えます。

FACT FULNESSの考え方については過去記事で紹介していますので、興味がある方はどうぞ。

恐怖や不安に支配されてしまう人に読んでほしい

救援物資や周りを当てにしてはいけない

被災したからこそわかりますが、救援物資や周囲からのサポートをあまり当てにしてはいけません。

当時本当に困ったのは、

下着(女性の場合は特に)。

物資としてはほぼ確実に回ってこない。ドラッグストアの移動売店とかもっと来て欲しい。みんなお金は持っているが、使う場所がない。水は貴重なので洗濯ができない。そもそも他人の使った下着なんて履けないですよね。

炊き出し等はありがたいが、焼肉とかバーベキューが多く気を使って食べに行くのが辛い

善意で炊き出しにきてくれてるので、飽きたとか、他のものが食べたいとか、言えないから頑張って食べる。結果・・・元気出して!と大盛りにされる・・・orz。行かなければいいかと言うと決してそうではなくて、炊き出しに来た人が露骨にがっかりしてるのを見るのも辛い、せっかく来てやったのに!と感情的になる残念な人もいるんです。被災者が何を欲しているかは現地に行かないとわからない。SNSなどで分かった気にならない(マジでデマが多いです)。炊き出しは誰にでもできるわけではなく、経験とか訓練が必要だと思います。重要なのは気持ちではなく、相手ニーズにあったものを提供できるかどうか。相手のニーズに合わなければただの自己満です(あくまでも個人の感想です)。

生の野菜や、ごくごく普通の食事が食べたかった。

あの高級シェフが惜しみなく高級食材で作った・・・とかいらないです。普段通りのご飯が食べたいので普段食べれないようなものとかいらないです。先ほども言いましたが、ある程度長期化するとお金払ってでも好きなものを食べたい。ただで食べさせろ、とかみじんも思いません。クルーズ船のバイキングのサービスや好きなものを選んで食べられる支援はみんなが喜んでいたように思います。

・ぐっすりと眠ることができる環境。

避難所では硬い床に毛布を敷いて寝ていました。非常灯の付近だったので明るすぎて寝れない。せめてマットレス、またはそれに代わるものがあれば。アイマスク、耳栓とかも欲しい。

・ある程度のプライベート

親戚とかが訪ねてきて、物を持ってきてもみんなの前で、物をもらいづらい雰囲気。車で隠れながら食べるので、美味しく感じない。何か隠れて悪いことをしているような気持ちにさえなりました

災害などにあった場合に配布される救援物資は、あくまでも備える側、送る側の人間が考えるものであり、備蓄してあるものから配布されるということです。配布する側の都合によって、味や見た目よりも保存期間重視、場所を取らない、ひどい時には災害が発生した時に備えるために作られた規則とか点検などを通すために備えられた見せかけだけで使えないようなものまであります。これは決して悪いことではなく、備蓄する維持・管理費というのも馬鹿にならないからです。大きい組織ほど、こう言った問題を抱えているのではと思います。

自分が被災した時、自分たちが望むものというのはなかなか届きません。届いたとしても、必要な人全員に届くまでには時間がかかります。スマホが使えなかったりすると、情報がないのでどこにいけばもらえるのかすらわかりません。

また、例に上げますと、よく古着や使わなくなったものを送ってくださる方もいますが、私の場合はあまり役に立ちませんでした。誰かにとって役に立てば良いのですが、その人がいらないもの、というのはほとんどの人がいらないものになるのではないかと思います。海外からの物資もお気持ちは非常にありがたいのですが、やっぱり自分の国のものが安心できて本当に助かりました。

つまり、被災した人それぞれによって必要なものは違うということです。

被災したら、我慢して復興まで耐え忍ぶのが当たり前なのか

よくTwitter等のSNSでは、被災者が贅沢言うな、ものがあるだけマシだろう、被災者らしからぬ生活を送っている人がいる、とか話題になることもありますが、被災者は決して贅沢な暮らしがしたいわけではなく、元の生活がしたいだけです。何不自由なくいい暮らしを送っていた人ほど、被災した後の生活は非常にストレスになると思います。このストレスが厄介で、あまりに過剰なストレスがかかると人は体調を崩したり、精神的におかしくなってヒステリックになってしまったりします。

ストレスの軽減からも、被災者が元の暮らしを送りたいと思い、行動することは至極自然なことと思います。よく、日本人は、被災しても人に食料を分け与える、等の美談がもてはやされますが、美談だけでは被災生活を乗り越えることはできません。必要なものを食べなければ、人は行動することができなくなります。

中には相手の善意につけ込んで心ないことをする人もいますし、被災生活が長期化したことで、助けてもらっていた仲の良い友人や親戚との関係性が悪くなったりします。実際、親戚から心ないことを言われ続け、地元から逃げるように出て行ってしまった友人もいました。地元に残れば、救援を受けられるのに、それができない状況になった友人に対し、私は話を聞くことしかできませんでした。これには本当に心が痛みました。

長くなりましたが、被災して誰かに頼ることはできますが、自分たちで備えられるものは備え、自分たちだけで生き残れる環境を作っておくべきだと思いました。市や国や親戚、友人を当てにするのは良いですが、自分にとって必要な支援を100%受けることはできません。50%、いや30%でも支援を受けれたらラッキーだなくらいで思っていた方が余計な感情も起こりません。自分たちに必要な備えをするというのは他ならぬ自分たちのためです。また、自分に対する支援を本当に困っている人に向けることができれば、結果として自分以外の人の役に立っていますよね。自分のために備えたことが、他の人の役に立っている、なんと素晴らしい循環!

本当に必要な防災グッズとは

ずばりアウトドアでも使える用品が最強です。

アウトドアでは、流行りのグランピングでなければ、電気も灯りも自前で用意しなければなりません。

ある意味、いつものように火や水や電気の使えない環境で、何日間か過ごすキャンプは防災訓練と言っても良いのかもしれません。そこでうちに足りないものがわかったり、不便になると何が困るのかが実感できます。普段からキャンプ好きな家族は、防災対策において最強かもしれませんね。

そしてアウトドアグッズは、家でも使えるものがベストです。炭火じゃないと使えない本格的なものは必要ありません。

そして私の場合、長期保存も必要ないです。被災した時でも、普段と変わらない食事ができるよう普段からレトルト食品、缶詰、カップラーメン、などは切らしませんし、普段の食事やお腹が減った時やお酒のつまみが足りない時に食べています。長期保存可能だと、買ったことをいつの間にか忘れてしまって賞味期限を切らしてしまうので・・・。

以上の点から私がお勧めする防災グッズは、

・カセットコンロ。またはアウトドア用のガスバーナー

マジで最強です。これのメリットはこれがあれば全ての料理ができると言っても過言ではないこと。アウトドアにあまり行かない人なら、カセットコンロで十分です。普段からたこ焼きパーティとかホットプレートを使って料理をする人は、ガスタイプに変えるだけで非常時への備えにもなります。災害時にはお湯があれば大概なんでもできます。カップラーメンとかもそう。うちでは圧力鍋を持っていて、いつもこれでお米も炊いているのであったかい出来立てのご飯も食べられます。不安な夜に温かいご飯が食べられる、それだけで不安は少し和らぐことでしょう。個人的には圧力鍋があれば時短でかつガスの節約もできて、料理の幅が無限大になって、一石三鳥!です。

・レトルト食品やカップラーメン

上記コンロがあれば火が確保できて、お湯が沸かせるので、なんでもできます。普段食べるものをストックすることで、普段疲れて料理作りたくない時とか、外に出たくない時に大活躍できます。普段から使うことで、長期保存である必要もありません。ただし、買い過ぎには注意!かっこよく言えば、ローリングストックというらしいです。

・飲料用水と水を入れるポリタンク

飲料水は当然ですが、究極にものを持ちたくない人は給水車が来るから良いじゃん、という方もいるかもしれません。皆さんは給水車の水、飲んだことありますか?あくまでも飲料用であっていつも飲む水とは違います。おそらくほとんどの人が、美味しくない、と感じるはずです。濾過機能つきのボトルとかを使えば解消されるかもしれませんが・・・。ちなみにポリタンクは断水の時にも活躍しますがトライアスロンで海練をした後、シャワーの代わりに海水を流すのにも役に立ちます。私は持ち運びの観点から10リットルです。場合によっては容量を増やすのもありだと思いますが、多すぎると自力で運べなくなるので注意です。

・非常トイレ。必要な人は携帯ウォシュレットも

トイレは本当に困ります。メッチャストレス溜まります。被災した時は不衛生な非常用トイレを使いたくないからと、特に女性の方が水を飲むのを我慢していました。お風呂場に水を溜めていたとしても、いつかは切れますので水がなくなった後が地獄です。非常用トイレを使って水は節約するに越したことはないです。ゴミ袋に入れて捨てれば、衛生面からも良いと思います。あとはウォシュレットが必要な人は電気がないと使えなくなるので、携帯ウォシュレットがあると便利です。

・下着類(使い古したものでOK)

これは意外に盲点だと思うのですが、特に女性の方へ。男性の方も最初は気にしないと思いますが、流石に3〜4日が限界ではないでしょうか。使い捨てタイプもありますが、被災した時は普段着慣れているものがベストです。使い慣れないものを使ってかゆみや靴擦れのような擦り傷ができたら本当にストレスだし、衛生上良くないです。使いふるした下着を防災リュックに2〜3枚放り込んでおきましょう。溜まったら、雑巾として掃除などの時に活躍します。

まとめ

災害の度合いにもよりますが、災害が起きた、もしくは発生しそうな場合はまず避難することが第一です。

そして災害の恐れがなくなった後は、長期化するかもしれないライフラインの途絶に対する備えが必要です。確実に備えないといけないのは、水、食糧、下着や衛生面での備え。水や食料は最悪物資などでなんとかなりますが、意外と忘れがちなのが下着や衛生グッズ。歯ブラシや水がなければマウスウォッシュ、ウェットティッシュ、水無しで使えるシャンプーもあると良いです。衛生グッズはコロナの影響でどの家庭もきちんと備えていることと思いますので、今回はオススメグッズには入れませんでした。

また、不安な気持ちでポチポチして欲しくないので、今回は商品の紹介とかアフィリエイトはあえてつけていません。読みづらかったらすみません。

防災に対する良いアイディア等ありましたら、Twitterやコメント等いただけると嬉しいです。

それではまた。

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