人生観が変わる(ヒルクライム)とは?

トライアスロン
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自転車競技、いわゆるロードレース。

2020東京オリンピックでは、日本から新城幸也選手、増田成幸選手が日本代表として出場。

東京都、府中市武蔵の森公園からスタートして、なんと大國魂神社の鳥居を潜って境内を通り、稲城市、多摩市に跨る南多摩尾根幹線道路(自転車乗りの通称:オネカン)を通って、神奈川県相模原市などの街中を通るコース設定になっていました。多くの人が日常で使う道路上でレースが繰り広げられ、大いに盛り上がりましたね!

【東京五輪男子ロードレース詳報】カラパスが金、ユキヤ「僕の今の位置がここだ」|サイクルスポーツがお届けするスポーツ自転車総合情報サイト|cyclesports.jp
東京五輪の自転車ロードレース男子は東京・調布市の武蔵野の森公園をスタートし、富士スピードウェイにフィニッシュする234kmで争われた。エントリーは130人、直前になってシモン・ゲシュケ(ドイツ)ら2人が新型コロナウイルス

東京2020オリンピック ロードレースの詳細はサイクルスポーツさんの記事へ!

この盛り上がりの熱が冷めやらぬうちに、自転車の魅力の一つである、ヒルクライムについて私の実体験をもとに記事にしたいと思います。

結論:ヒルクライムは、人生観を変える方法の一つとしてオススメです!

ヒルクライムとは

ヒルクライムとは、ヒル(丘)クライム(登る)という字の如く、ロードバイクを中心としたスポーツバイクで丘を始め、山や峠道を登ることを意味します。ちなみに日本で有名なヒルクライムレースといえば、山梨県の富士山麓で開催されるMt.富士ヒルクライム(通称:フジヒル)ですね。

富士の国やまなし 第18回Mt.富士ヒルクライム
富士山五合目を目指してスバルラインを駆け上がる、日本最高峰の公道サイクルイベント。2022年度の第18回大会は2022年6月12日(日)に開催いたします。また、引き続き充実したオンラインイベントもご用意いたします。

富士山麓から〜富士山5号目まで、全長24km、標高差1,255mを電動アシストなしの自転車でひたすらに登るという普通の人からすれば、あたおかなレースです。

なんで参加料を払ってそんなことしなきゃいけないの!?という感覚が普通なので、びっくりされた方はご安心を(笑)。

私も今年(2021年)6月7日にエントリーして出る予定でしたが、私の住んでいる東京都は緊急事態宣言の真っ只中。泣く泣く、エントリーキャンセルを余儀なくされました。

レース自体は感染防止対策を講じられて、多くの参加された方々が楽しまれた様子。早く安心して参加できる世の中になって欲しいものです。

やるからには、不安とか焦りのない心身ともにベストな状態で臨みたいので、いつか出れる日を夢見て、無理のない練習をしながら気長に待ちたいと思います。

ヒルクライムの魅力

ヒルクライム一番の醍醐味といえば、何と言っても登り切った後の達成感でしょう。

壁のような10%越えの坂、山道、峠道を足をつかずに登り切った後の感動は何ものにも代えれません。これが、人生観を変えるほどのパワーを秘めていると実感しています。

山を登っている最中は、とにかく我慢と後悔で何度も心が折れそうになります。

見えない頂上を見あげて、

初めのうちは、自分の中の堕落したい悪魔(?)が囁き始めます。

「誰も見ていないし、足をついて休んでもいいんじゃない?」

「電動アシスト使ったり、車使って登って、うまく写メ撮ればバレないんじゃない?」

「無理なことはやめて、さっさと帰って好きなことすればいいじゃない?」

ここの誘惑を振り切れるかが一つのポイントです。

そして次の段階に入ると激しい後悔が自分を襲います。

「なんでこんなに体が重いんだ。」

「普段からもっと節制しておけばよかった」

「体力なさすぎだろ。もっと運動しておけばよかった」

自分よりも明らかに年上なおじさんや女子に追い抜かれて、恥ずかしさと悔しさが心を支配してきます。この状態まで来ると、ほぼほぼ半泣きです。

心臓がバクバク言って心拍数は170をゆうに超え、

はぁはぁゼェゼェと呼吸が荒く、息も絶え絶えになり

口の中か喉のどこかが切れたのか若干血の混じったような味を感じ、

体の全身が、もうやめてくれ!と悲鳴をあげて思うように手足が動かなくなってくる。

このような状態になると、脳に酸素も供給されなくなるので、何も考えられなくなってきます。

こうして自分自身の体を生命の危険を感じさせる、いわゆる極限の状態に持っていくわけです。(と言っても本当に命がけまで無理はしないように。)

ここまでくると、

周りから自分がどう見られているか、いう羞恥心とか。

もはやなんで今ここにいるのかすらも忘れて、

ただひたすらに頂上を目指してひた走る。

そのような極限の状態で見える景色は、車やバイクで山を登った時とは比較にならないくらい感動します。

幸い日本は山が多い。百名山と言われる名峰もあれば、なもなき丘や峠なんてどこにでもある。そして大概の山は舗装されています。日本に住んでいる我々は本当に恵まれている。

空や山の青さを見て、新緑の匂いを感じ、川のせせらぎの音を聞き、普段吸ったことのない気持ちの良い空気を酸素の枯渇した肺に一気に送り込み、使い切った二酸化炭素の多い息を一気に吐き出す。

自分が標高の高い山に登れば登った分だけ、自分自身の五感を通して感じることのできる充実感は計り知れません。

初めのうちは低い山しか登れないけど、続けるうちにヒルクライムをするために本当に体が進化するのを実感することができます。

必要な筋肉がついて、楽に登る登り方を覚え、山を登るために不必要な無駄な贅肉は削ぎ落とされ、次第に体重が軽くなってきます。

そして、自分のたどってきた道を振り返ってみてください。

こんなすごい坂を自分は登ったんだ!

とにかく充実感と汗が半端なく気持ちいです。

その後にキンキンに冷えたコーラやビールなんか飲んだら、・・・本当に飛びます(笑)。

ヒルクライムにおすすめの道具、アプリ

ヒルクライムの魅力をお伝えしてきましたが、少しは興味が出てきた方もいるかもしれません。

ここからはおすすめの道具やアプリを3つご紹介します。

1 電動アシストのない自転車

なんといっても自転車ですね。ロードバイクさえあれば、大概の山は登れますが、なければスポーツタイプのクロスバイクなど、とにかく電動アシストない自転車で。

ママチャリを使う場合、丘ぐらいは登れるかもしれませんが、山を登る場合は違う競技になりそうです。おそらく重すぎて登れないでしょう。私が高校生の頃、地元の町から隣の市まで峠を超えて通ったこともありましたが、疲れすぎて達成感どころの話ではありませんでした(笑)。当時は峠を越えるのが目的ではなかったですからね。

くれぐれも安いからといって、自転車はネットで買わずに近くの自転車屋さんで整備されたもの、今後も整備してもらえるものを購入しましょう。初心者がネットで買うのは非常に危険ですよ。

2 水分や補給食

山や峠に行く場合は、自動販売機やコンビニが近くにないこともあります。

何より、途中で脱水になったりエネルギーが切れてしまっては元も子もありません。

極限状態に近づくのであれば、それなりの準備は必要です。手軽に水分やエネルギーを補給できるものを持っていきましょう。コンビニやスーパーにあるもので十分です。

3 スマホアプリStrava

自分の登った山を記念や登った証拠として、記録したい人もいると思います。

そんな人にはStrava(ストラバ)というスマホアプリをお勧めします。

ストラバは、高価なサイクルコンピューターがなくても携帯の位置情報を拾って自分の通ったルートを記録してくれます。

こんな感じです。

アップルウォッチやガーミンなどのウェアラブルウォッチに心拍数を測る機能がついていれば、連携して記録する、なんてことができます。

ストラバの良さは、登録者数の多さです。

自転車に乗る多くの有志たちのおかげですでに多くのコースが登録されていて、そのコースを通ったみんなのタイムが自動的に記録されます。

年齢別や性別毎、その日のランキングなども表示されます。

Strava公式HPより引用

日本語対応なのでご安心を。

Strava | Run and Cycling Tracking on the Social Network for Athletes
Designed by athletes, for athletes, Strava’s mobile app and website connect millions of runners and cyclists through the sports they love.

一緒に走る仲間がいない人や、俺結構いけるんじゃないか?とタイムを競い合いたい気持ちになったらお勧めです。

ただし公道なので、信号や道交法など、最低限のマナーはきちんと守りましょう。

バッテリーも消費しますので、距離によってはモバイルバッテリーも必要になります。そのような悩みを感じ始めたら、サイクルコンピューターを買うことをお勧めします。

人生観が変わる理由

では、なぜヒルクライムをやると人生観が変わるのか。

ヒルクライムは、人生そのものを実際に体験できるからだと私は考えています。

人生も山道と一緒で、山あり谷あり。

辛くて、逃げ出したい状態でも仕事だから、やらなければならないからと我慢して、まさに山を登っているような状態があるかと思えば、

一回もペダルを回さなくても勝手に車輪が進んでいく、楽な下り坂の時もある。

慣れてくれば、山登りも楽になって、下りではとにかくスピードを出したくなってきます。

そこで調子に乗って、自分の限界を超えたスピードを出せば、最悪の場合、自分だけでなく他人も巻き込んだ事故につながり、体力の限界を超えた場合は足をつってしまったり、ハンガーノックと呼ばれる、エネルギー枯渇状態に陥って一歩も動けない状態になってしまう。

これって、まさに人生そのものではないでしょうか。

ヒルクライムは、

体力・精神的な辛さの極限を体感し、

それを乗り越えた幸せ・達成感を感じることができる方法の一つ。

しかもその経験は、同じ方法で登った者でなければ共有できない。

高価なロードバイク、高価な機材も必要なし。とにかく持っている自転車で近くの丘や山を登ってみましょう。

余談ですが、地方の方が人が少なく、都会にはない景色を独り占めできるので、より幸福感が増すと思います。

それでは、また!

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